みなさん、こんにちは。ブロガーのゆき(@yukiblog-cn)です。
今回の旅行記は【遼寧省大連市】です。今回は、前入りしていた上海から飛行機で1時間半くらいかけて大連市を旅行しました。
地名表記 | 日本語 | 中国語 | ||
簡体字 | 繁体字 | 発音(カタカナ表記) | 発音(カタカナ表記) | 発音(ピンイン表記) |
辽宁省 | 遼寧省 | リョウネイ省 | リャオニンシェン | liao2 ning2 sheng3 |
大连市 | 大連市 | ダイレン市 | ダーリエンシィ | da4 lian2 shi4 |
遼寧省大連市 1泊2日旅行プラン
遼寧省大連市 1泊2日旅行記
1日目(2024年5月3日)
上海浦東空港に到着
14:00 上海浦東空港到着
今回は前入りで旅行していた上海からの出発。上海から大連は大体1時間半くらいのフライト。
昼過ぎのフライトに乗るのは初めて、軽く機内食が出たことに驚く。ちなみに上海には虹橋空港と浦東空港の2つの空港がある。
大連周水子空港に到着
16:00 大連周水子空港到着
地方空港ということもあって、あまり規模は大きくない。タクシーに乗り込みまずはホテルに向かう。
ローカルホテルのチェックインに一苦労
18:00 ホテルチェックイン
今回は完全にローカルのホテルに宿泊。市街地に近くて外国人が泊まれる最も安価な場所を選んだ。タクシーでホテル前に降ろされたはいいものの、チェックインに大変苦労した。
まず入口がわからない。ホテルの看板なども見当たらず、おそらくここだろうという場所をうろうろ。埒があかず、近くにいた警備員にホテルの場所を尋ねると、同じ建物の9階にフロントがあるとのこと。なるほど道理で見つからないわけだと、早速エレベーターに向かう。しかし動かない。どうやらルームキーがないと動かない仕組みのよう。チェックインしていない人はどうやってフロントに行けば?と疑問が沸く。どうしようもないので、仕方なく階段で9階まで登る。もう汗だく、疲労困憊。
ようやく9階に着くと、たしかにフロントのようなものはある。しかし誰もいない。しかも、全体的に薄暗く、言い方は悪いが廃病棟のような雰囲気。とりあえずうろうろしてみるが、誰も見当たらない。だんだん怖くなってきて、フロントの近くで立ち尽くしていると、突然暗闇の中からおばちゃんがヌッと現れた! 人は本当に驚いた瞬間は声がでない。この時はまさにそうで、声も出ずただただ体が硬直した。
しかし、どうやらこのおばちゃんがホテルの責任者らしく、驚かせてごめんやらよく来てくれたやら、非常に友好的に接してくれた。日本人ということを伝えると、とても驚かれ外国人が来たことはほとんどないとのこと。あまり旅慣れていない人にとっては、相当ハードルの高いホテルだと思った。なんやかんやで無事にチェックインを済ませ、部屋で一息。部屋は広く、キッチンなどもあり設備環境は何も問題なかった。
大連名物、焖子(メンズ)を実食!
19:30 夕食
ホテルについた時点で夜になっており、お腹がすいたので早速夕食へ。お目当ては、中国の東北地方で主に食べられる焖子(メンズ)という料理。有名な軽食らしく、地域によって微妙に作り方が違うらしい。ホテル付近を散策しながら、人気の地元食堂へ徒歩で移動。
食堂に着いた瞬間、あまりの大混雑に絶句。どうやら順番待ちの券を配っているようで、さっそく一人分もらうために店員さんに声をかける。しかし、券をくれない。私の中国語が下手だったせいか、伝わっていない様子。しばらく立ち尽くしていると、「あなた1人か?」と話しかけられ、券がもらえた。粘り勝ち、ラッキー。
しかし、人が多すぎてなかなか呼ばれない。空腹に耐えられなかったので、店員さんにどこでもいいから一人分の席を用意できないか聞いてみる。すると、部屋の端っこの物置に使うような小さな机を用意してくれた。店員さんへ感謝すると同時に、外国で強引な交渉ができるようになった自分を褒めた。
早速メニューを注文。お目当ての焖子(メンズ)と樱桃肉(インタオロウ)という料理。樱桃は中国語でサクランボの意味、肉の形が似ているからこう名付けたそう。
料理が到着し、いざ実食。まずは樱桃肉、めちゃくちゃ美味しい!味はほぼ酢豚に近く、日本人の舌に馴染みやすい味だった。次に焖子、でんぷんで整形したブロックを海鮮などと炒め、ごまだれベースで和えたもの。よく見るとナマコが入っている?おそるおそる一口。。大変申し訳ないですが、私の口には合わずほとんど食べることができなかった。単純に海鮮とでんぷん塊をごまだれで食べている感じ、もう少しスパイス的な要素があったら化けそうな感じ。しかし、これも地元で愛される郷土料理、味を体験できたのは非常に良い経験だった。
大連の中心地、中山広場散策
20:30 中山広場散策
お腹がいっぱいになったので、ホテルまで徒歩で帰る。途中で中山広場という有名な観光スポットがあったので立ち寄ってみた。ここはかつて日本が統治していた頃に建設された場所で、10本の道路が放射状に円形に配置された広場で、デザイナーのほとんどが日本人だったそう。周囲には当時の銀行やホテルの建造物が残されており、今現在も使用されている建物もあった。広場の中心では、子供や大人が踊ったり遊んでいてかなり賑やかだった。
2日目(2024年5月4日)
世界最大の広場!星海広場を散策
7:00 星海広場 散策
大連の滞在時間が短いため、朝早起きでホテルチェックアウトし、タクシー移動。星海広場は海沿いに位置する円形の広場で、広場としては世界最大規模とのこと。とても全部は歩ききれないので、海沿いのあたりを散策してみた。
ロープウェイで大連の街を一望
8:00 連花山 散策
星海広場から少し離れたところに連花山という山が有り、ロープウェイで頂上まで登れるとのこと。早速チケットを買っていざ頂上へ。想像以上の絶景に感動した。特に連花山の麓と大連の南方地域を結ぶ大きな橋がなんとも壮大で見入ってしまった。
地元の港町で海風を感じる
10:00 漁人碼頭 散策
もう少し海を間近で見たいと思い、大連の東の海岸の方をタクシー移動。漁人碼頭というこの場所はその名のとおり、地元の漁師さんが集まり、その日に獲ったであろう海鮮類を売買していた。その他にも釣りができそうな海岸や、カフェや物販店も立ち並んでいて、思いのほか充実した場所だった。
砂浜を歩いてバカンス気分
11:30 棒棰島 散策
東の海岸をさらにタクシー移動して、棒棰島へ。棒棰島は海岸に位置する観光スポットでビーチとホテルがあり、大連有数の人気スポットとのこと。入口に着くと、他のどのスポットよりも人がたくさんおり、その人気ぶりを認識する。中に入るとすぐに、広い公園のような場所がしばらく続き、それを抜けると広大な砂浜が広がっていた。砂浜にはたくさんのテントがあり、バカンスのような過ごし方をする観光客が多くいることが見て取れた。
人生初のウニ餃子を食す
13:00 海昌・東方水城 散策、昼食
ひたすら海に沿うルートでタクシー移動し、様々な飲食店が集まる海昌・東方水城という場所に来た。敷地は非常に広く、基本的に海鮮のレストランが多く立ち並ぶ。特に餃子の店が多いようで、有名店に入ろうとしたが要予約で断念。代わりにこじんまりとした餃子屋さんに入り、なんとも珍しいウニ餃子を注文。味は微かにウニの味がする程度、想像よりも食べやすかった。
日本を感じる?南山旅遊風情街を散策
16:30 南山旅遊風情街 散策
海景色を十分に楽しんだので、最後は街中を散策。南山旅遊風情街は大連でも有名な日本の風情を感じられる街で、日本式の建造物が多いとのこと。実際に歩いてみると、たしかに中国感はあまりない、日本料理屋さんも見かける。どちらかというと西洋風な建物が多い気がした。しばらく歩きお腹がすいたので、近くの地元食堂へ。
偶然にも、1日目に行った食堂の系列店のよう。初日に食べて美味しかった樱桃肉(インタオロウ)と鲅鱼饺子(バーユージャオズ)を注文した。鲅鱼饺子は、なんと鯖の餃子!中国ではどこに行っても珍しい料理が食べれて楽しい。味の方は、鯖の感じはあまりしなかったが、つけだれがにんにくが効いていて、パンチが効いてて美味しかった。
14時間の夜行列車移動で北京へ
18:00 大連駅到着
お腹が膨れ運動も兼ねて徒歩で大連駅へ移動。あとは出張滞在中の北京へ帰るのみ。大連から北京へは飛行機でも帰れますが、費用節約と興味本位の理由で、夜行列車で帰ることに決めていた。ちなみに私は日本でも夜行列車に乗った経験はなく、この大連→北京移動が初めての経験。
21:00 北京へ向けて出発
出発時刻の夜21時が近づくと、いよいよ乗車開始。想像以上の人の多さに驚く。ちなみに高速鉄道(列車)の座席にはいくつか種類があり、今回私が選んだのは硬座という普通の椅子タイプ。本当は横になれるベッドタイプの席にしたかったが残念ながら売り切れ。この硬座を選ばざるを得なかった。
予約番号をもとに自分の座席を見つけ着席した瞬間、絶望感に苛まれた。まず、座席のリクライニングができない。てっきり席を思いっきり倒して寝れると思っていたので完全に予想外。しかもめちゃくちゃ前かがみ。腰と首が痛い。さらに、席は2人+2人が向かい合わせに座り、真ん中に共用のテーブルがある配置。これがとにかく狭い。実質的に物はほとんど置けず、自分の膝の上や足の下に置くしかなかった。
最後の極めつけは、隣に座ったおっさんのいびきが強烈だったこと。耳栓やアイマスク、首に巻くクッションなどいろいろ装備は準備していたが、それらをすべて貫通するほどのレベルでうるさい。わざとやってるんじゃないか?と思うくらい。結果的に北京到着の次の日の11時までの間、何度も起こされ、初めての夜行列車旅は散々なものだった。しかし、外国の夜行列車なんてものはなかなか体験できるものではなく、この苦労話も経験の一つと、結果的には満足した。でも、次は絶対にベッドタイプの席を買う!
遼寧省大連市 1泊2日旅行費用
項目 | 詳細 | 単価(元) | 人数 | 計(元) |
交通費 | 飛行機 上海浦東空港~大連周水子空港 | 200 | 1 | 200 |
新幹線(高速鉄道) 大連駅~北京西駅 | 119 | 1 | 119 | |
タクシー | 120 | 1 | 120 | |
宿泊費 | ホテル(杰克酒店 三八广场店) | 362 | 1 | 362 |
レジャー費 |
連花山 ロープウェイ | 120 | 1 | 120 |
棒棰島 | 20 | 1 | 20 | |
食費 | 1日目夕食(焖子) |
96 | 1 | 96 |
2日目朝食(ソーセージ) |
10 | 1 | 10 | |
2日目昼食(ウニ餃子) |
40 | 1 | 40 | |
2日目夕食(鯖餃子、鶏肉炒め) | 86 | 1 | 86 | |
合計(元) | 1,173 | |||
合計(円) | 23,460 |
本記事が、中国への旅行や駐在を考える方にとって有益なものになれば幸いです。
それでは!
ゆき