【写真でわかる】中国の地下鉄の乗り方解説!

みなさん、こんにちは。ブロガーのゆき(@yukiblog-cn)です。

今回は中国の地下鉄の乗り方を解説します。
本記事が、中国に旅行や出張で来られる方にとって有益なものになれば幸いです。

まず、中国の移動手段は主に4つあります。

  • タクシー
  • バス
  • 新幹線(高鉄)
  • 飛行機

この中でも、安価で所要時間も比較的短いのが地下鉄であり、人口の多い都市だといつもたくさんの人が利用しています。
さっそく、地下鉄の乗り方を解説していきます。

地下鉄の乗り方

中国の地下鉄の構造は、日本とほとんど同じです。
今回は、私が住んでいた自宅の最寄り駅を例に紹介します。

深セン地下鉄のとある駅の入口。構造は日本とほとんど変わらない。

地下鉄の入口から中に入ると、まず荷物検査の区域があります。ここでは、バッグやスーツケースを全てX線検査を通す必要があります。

深セン地下鉄の荷物検査で用いるX線装置。他の地域でも必ずこの装置が置いてある。

特に液体の取締りが厳しく、ペットボトルや水筒はバッグから取り出し、専用装置での検査、あるいはその場で一口飲む必要があります。

駅係員にペットボトルなど液体を渡すと、専用装置で検査してくれる。

荷物検査を抜けると、改札機があります。ここで運賃を支払います。具体的な方法は次の章で説明します。

改札にはQRコード読み取りエリアとカメラが搭載されている。

改札を抜けるとホームに到着。あとは日本と同じように、電車が来たら乗車するだけです。

ホームの様子。電光掲示板もある。

乗車時に荷物検査があるところが日本と違いますね。私が住んでいた深圳市は、この荷物検査が比較的厳しく、液体類がある場合はほぼ確実に声をかけられます。

一方で、他の地域では液体類もスルーされたり、そもそも荷物をX線に通さなくてもスルーできる場合もあり、検査の厳しさは地域差があるように感じます。

基本的な運賃支払方法

アリペイのQR決済(最も使用される方法

中国の地下鉄はほとんどの人がQR決済で運賃を支払っています。
私はいつもアリペイで支払っています。理由は地域によらず支払いができ楽だからです。
ちなみに外国人旅行者も使用可能なので、事前にダウンロードして設定しておくと便利。

アリペイでの地下鉄QR決済の設定方法
QRコードをかざす場所。

① アリペイのアプリを開き、左上のタブで地域を選択。

② 「Transport」をタップ。

③ 「Metro」をタップ 乗り降りに必要なQRコードが表示される。

※初めてQR決済を利用する場合は、初期設定画面になりますが、順にタップしていけばOK。設定完了後、QR決済コードが表示されます。

④ QRコードを改札の読み取り部分にかざす。乗るときと降りるときにそれぞれ1回ずつスキャン。乗った距離に応じてアリペイに紐づいている支払い方法から自動精算される。

 

自動券売機で切符(コインかカード)を購入

地下鉄駅内には自動券売機もあります。しかし、使っている人は殆ど見ません。

下の写真は現金が使えるタイプです。おそらく、何らかの理由で電子決済できない人向けでしょう。外国人旅行客にもニーズがありそう。アリペイが使えるタイプの券売機もありますが、アリペイが使えるならQR決済で乗車できるので、いまいち存在意義がわからない。

地下鉄券売機。基本的にタッチ操作で、現金やアリペイでの支払いが可能。

券売カウンターで購入

大きな駅の場合は、改札付近に有人の券売カウンターがあります。
ここでは直接係員に行き先を伝え、運賃を支払えば切符を手に入れることができます。

主要都市の運賃例、所要時間

深圳市(深圳宝安国際空港→福田区岗夏北駅)

深圳唯一の空港である深圳宝安国際空港から、深圳の中心地福田区の主要駅までの運賃と所要時間は以下の通りです。地下鉄のスピードは日本と大差ないように思いますが、運賃は圧倒的に安いです。

運賃:片道7元(約140円)
所要時間:43分(乗換なし)

深セン宝安空港から中心地福田区までの地下鉄ルート。

その他注意点

乗り降りのマナーがあまり良くない

日本の電車では、降りる人が先に降りて、後で乗る人が乗るという暗黙のルールがあります(たまに守らない人もいますが)。

一方で、中国の地下鉄では、降りる人も乗る人もお構いなしに突っ込んできます。ですので、目的地で乗り降りする際は、心を鬼にして体を突っ込んでいく必要があります。

一応、駅の注意書きには「先下后上(先に降りて、後に乗る)」とあるのですが、ほとんど誰も守っていないようです。これも1つの文化でどうしようもないので、特に混んでいる駅では気合を入れて乗降車に望む必要があります。

稀にアリペイで乗車できない地域がある

ほとんどの地域でアリペイのQR決済で地下鉄乗車は可能ですが、極稀にアリペイが使用できない地域があります。

例えば、私が過去に旅行した青島では、上記の手順でアリペイの画面を設定しても、以下の画面のように別のアプリをインストールするように指示されました。

地域によってはアリペイとは別のアプリをダウンロードするように指示される。

特に外国人の場合は、新しいアプリを使用する際にいろいろと本人認証がめんどうな場合が多いので、このような場合はいさぎよくタクシーを使うのがいいかもしれません。

本記事が、中国への旅行や駐在を考える方にとって有益なものになれば幸いです。

それでは!

ゆき